大切なのは本音を見抜く力。言葉だけでなく、表情や複数の回答の中の矛盾や不一致などを見極めるのも重要なポイントだ。面接で押さえておきたい10コの質問とそれに対する人事の回答の“裏読み”テクを伝授!
1.お忙しい部署と聞いていますが、皆さん毎日残業されていますか?
正直残業は多いです。
繁忙期は特に遅いかも
残業や休日に関する質問は、最終面接か、内定をもらったタイミングで。あえて隠さず正直に話してくれる人事の答えは信用できるが、繁忙期の長さや時期などの具体的な確認を忘れずに。家族のことなど、残業できない明確な理由があればきちんと伝えて。
残業はないよ。
休みも1カ月に1度は取ってるし
最近では、22時以降の残業廃止や有給休暇消化を徹底している企業も増えてきた。ただし、人事が現場の様子を把握していないケースもある。もし「疑わしい」と感じたら、定時後に会社の前まで行って、窓に明かりが付いていないかチ御社では昇ェックするなどの対策を。
2.前職では評価制度が明確でなくて…給のチャンスがありますか?
もちろん君の頑張り次第で、
チャンスはあるよ
お金に関する質問も最終面接で。
「頑張り次第」という主観的であいまいな表現に注意! 具体的な評価内容を数字に置き換えて、書面で提示してもらうこと。質問しづらいようなら「親に仕送りをしているので」など、ウソのない範囲で知りたい理由を説明しよう。
当社では給料は入社してから
見直しています
この回答も要注意! 口約束はトラブルの元だ。「見直す」という内容を書面にしてもらおう。その場である程度の評価内容が知りたければ、自分と同じレベルの社員がどんな実績を上げて、どうステップアップをしたのか、具体的な昇給例を確認してみよう。
3.御社のこれまでの売上推移と今期の売上予想を教えてください。
推移は順調ですよ。
今期はどうだったかなぁ…
1次面接からできる質問だが、面接前に必ず自分で調べること。「ホームページなどで確認できなかったので」と付け加えて質問を。この回答は要注意。売上げが落ちている可能性あり。業界での売上シェアや、定期的な新卒採用の有無なども判断材料になる。
売上推移表はこちら。
今期は○○億円予想です
ひとまず安心。ただし、増資の有無や資本額を確認するなど調査は念入りに。ある程度の企業規模なら企業信用調査のデータチェックも有効だ。不安な場合、試用期間を逆に利用するという方法も。3カ月在籍することで、おのずと経営状態が把握できるはず。
4.前職では評価制度が明確でなくて…御社では昇給のチャンスがありますか?
もちろん君の頑張り次第で、
チャンスはあるよ
お金に関する質問も最終面接で。
「頑張り次第」という主観的であいまいな表現に注意! 具体的な評価内容を数字に置き換えて、書面で提示してもらうこと。質問しづらいようなら「親に仕送りをしているので」など、ウソのない範囲で知りたい理由を説明しよう。
当社では給料は入社してから
見直しています
この回答も要注意! 口約束はトラブルの元だ。「見直す」という内容を書面にしてもらおう。その場である程度の評価内容が知りたければ、自分と同じレベルの社員がどんな実績を上げて、どうステップアップをしたのか、具体的な昇給例を確認してみよう。
5.御社でステップアップしたいのですが、女性管理職は全体の何割ですか?
今は1割もいないけど、
君には目指してほしい
1次面接で質問OKだが、この回答にはあなたがロールモデルとなって頑張ってほしいという意味が込められている。「大変だけど、戦ってくれますか?」という姿勢なので、女性活用を進めたいと思っているのは事実。でも期待に答えられそうにない人には辛いかも。
当社の管理職、
実は半数は女性なんですよ
女性が活躍している企業といえそう。ただし管理職の平均年齢が若い場合、かなりの実力主義ということも考えられる。最近ではイメージ戦略で「女性を積極的に活用しています」というキーワードを使う会社も増えているので、具体的な実態を見定める目を養って。
6.長く働いてスキルを磨きたいのですが、前任者はどのぐらいお勤めになったのですか?
そうだなあ。
だいたい半年ぐらいかな
前任者の退職が募集理由なら1次面接で聞ける。産休や病気以外の理由で1年未満は要注意。「自分は長く勤めたい」という前置きで理由を聞くといい。離職率は、全社で聞くと薄まるため、新卒と中途採用別、できれば在籍予定の部門での数字を確認して。
7年間頑張っていたんですが、
今は産休に入っててね
3年以上ならひとまず安心。さらに「今回は退職者の補充とのことですが、ここ1年以内で何名ぐらいの退職者が出ていますか?」と 聞くと全体も把握できる。業種や職種によって判断基準は異なるが、明らかに多い場合は注意。理由も確認しておこう。
7.今回、御社が私に期待されている具体的な業務や社員像を教えてください。
とりあえず入ってから
覚えてくれればいいよ
1次面接から聞けることだが、この回答は危ない! 単なる数字合わせの採用で、入社したら仕事がないなんて事態も。また、人事が現場のニーズを把握していないケースもあり得る。まずは増員なのか、欠員補充なのかを確認し、求められている業務を聞き出そう。
○○部で○○の業務を
担当していただきます
部署名や業務名だけで安心するのではなく、営業なら担当社数や訪問件数、経理や事務なら1日の処理件数や1カ月の業務の流れなど、具体的な仕事の確認を。また新規事業の増員募集は要注意。計画性がないプロジェクトだと、途中で仕事がとん挫する可能性も。
8.入社後の業務ですが、具体的にはどのように覚えていけばよろしいですか?
現場の担当者がOJTで
教えることになります
中途採用は即戦力が基本。教育や研修に時間をかける企業は少ない。ただし、前任者が退職している場合は引き継ぎがないので、厳しい状況下で業務をスタートさせることになる。同じ部署で同じ業務を担当する社員は何人いるのか、聞ける状況かなどを確認したい。
中途採用者向けに
研修を用意していますよ
その言葉だけで安心せずに、具体的な期間やカリキュラムなどの確認を。「蓋を開けてみたら、ただのOJTだった」というケースもある。専門知識が必要な場合は、身に付ける機会があるか、バックアップ体制は整っているのかもチェックしておきたい。
9.一緒に働く社員の方はどんな方々ですか?入社前にお会いできますか?
うーん、まぁいろいろと
難しい人もいるけど…
要注意。表情を曇らせるようなら、かなりの問題人物がいる可能性大。「現場の方から直接お話をお聞きしたいのですが」といった聞き方で、顔合わせができるようお願いしてみよう。在籍予定の部署を直接訪問できればベスト。「百聞は一見に如かず」だ。
了解しました。
機会を作るよう検討します
最終面接の段階であれば、応募者の立場に立った対応をしてくれる会社も多い。現場の部長などとの面接が終わっていても、できれば業務で関わる直属の上司と会っておくべき。また入社後、自分のメンターとなってくれそうな社員がいるかもチェックしておこう。
10.御社の強みは○○だと思いますが、弱みを挙げるとしたら何でしょうか?
う~ん……
(と答えに時間がかかる)
お金に関する質問も最終面接で。
「頑張り次第」という主観的であいまいな表現に注意! 具体的な評価内容を数字に置き換えて、書面で提示してもらうこと。質問しづらいようなら「親に仕送りをしているので」など、ウソのない範囲で知りたい理由を説明しよう。
人材活用ですね
(など、すぐに挙げられる)
こ弱みを知っている企業は強い。「○○分野が弱いので、強い人が欲しい」という回答なら「弱みを払拭できる人材」としてアピールできるメリットも。また人事が転職者の場合、自身の入社後のギャップを聞き出してみるのも、本音を探るテクニックとして有効だ。