次の転職こそ成功させて、長く働きたい……誰もがそう願っているはず。でも本当に長く働けるのかどうかは、入社してみないと分からないことも多い。そんな心配のタネを面接時にできるだけクリアにして、入社後のイメージギャップを防止しよう。
転職経験者の多くが、入社後にイメージギャップを感じているという。次ページの円グラフを見ても分かるように、面接時には聞きたいことを質問できたと思っていても、入社後には長く働けないと思ってしまう転職者が多い。これらは本当に入社しないと分からないのだろうか。心理カウンセラーの浮世満理子さんはこう指摘する。
「企業の人事には大抵、自社のことを大好きな人が配属されているものです。ポジティブな表現は8割ぐらいの気持ちで聞いておくべきでしょう。また『のんびりした会社』と話した後に、『遅くまで働いています』と言うとか、『忙しい』と言うわりに電話が鳴らないなど、話に矛盾がある場合は要注意です」
しかし、入社後のギャップ要因になりやすい残業時間や人間関係の実状は面接で質問しづらいことの一つ。キャリアカウンセラーの菊本奈々さんは、聞き出すタイミングや質問方法のコツをこう語る。
「休暇や給与は最終面接や内定後の入社条件提示で確かめるべきです。自己PRの際に『前職では○○でしたが、御社では?』と聞き出すのもテクニック。『何か質問は?』と聞かれたときに条件面ばかり聞くのは、印象を悪くするのでNGです。この場合は仕事に関することを聞いた方が良いでしょう」
何より自分に合った会社を見極めるには、自分の志向を把握しておくことが大切だ。
「残業ややりがいなど、すべての条件を満たす会社は、残念ながらまれです。まずは自分が譲れないものが何なのか考えましょう」(菊本さん)
「例えばお給料の質問なら、なぜお金にこだわるのか説明できないとダメです。面接官に質問の意図が伝わらないと、やる気がないと誤解される可能性があるので気を付けてください」(浮世さん)
長く働ける会社の条件は人によって違う。自分に合った会社を見つけるために、志向を整理して面接に臨もう。